「聖教新聞」が12月30日から1月3日まで休刊日なので、「新・人間革命第26巻」から抜粋をして考えたいと思います。
また、31日から3日まで実家に帰省をするので、こちらの「ちょっとずつ学ぶ」は1月1日から3日までお休みします。
「御本尊の功徳には、祈りが直ちに利益となって現れる顕益と、目には見えないが、次第に福運を積み、大利益を顕現していく冥益とがあります。
小さな子どもも、二十年、三十年とたつと、立派な社会人に成長する。若木もいつか、見事な大樹に育っている。音もなく降っていた雪も、気がつけば一面の銀世界をつくり出している—このように、その時はよくわからなくとも、あとになってみれば、一切が大きく変わり、願いもすべて叶っているというのが、冥益なんです。
私は、信心して三十年が過ぎました。私の周囲にも、さまざまな悩みを抱え、苦闘しながら、信心に励む同志がたくさんいました。いったい、いつになったら宿命転換ができるのだろうと思ったこともありましたが、今は皆、本当に幸せな境涯になっています。
そうした例を、私はこれまでに、何万、何十万と見てきました。強盛に信心を貫くならば、なんの心配もありません。どうか、自信をもって、安心して、信心を持続し抜いていただいたんです」(『新・人間革命第26巻』「勇将」の章p.264より抜粋)
(感想)
この部分は池田先生が亡くなった一週間後の2023.11.22に拝読しました。ちょうどこの頃は、自分の進めているプロジェクトの佳境の時で、ご協力いただく方々が、全国規模の年に一度フォーラムを行う前日でした。自分もそこにオンラインで参加させていただく予定で、このフォーラムを聞いて、その後どのようにこちらからお声がけすればよいか、ずっと悩んでいる時期でした。その時にこの池田先生の言葉を聞いて、今回お世話になる方たちは大きな苦しみをご経験されている方たちばかりだから、他人の痛みもよく分かる方のはずだと確信することができました。また、同時に大白蓮華の11月号の巻頭言にも、自分が一番悩んでいた病の受け止め方を、池田先生がまるで見抜いてくださったかのように、日蓮大聖人の言葉を引用して助けていただきました。今年の8月24日から始めたこのプロジェクトが12月14日に終わった今、関わった方全ての人、また池田先生には感謝しかありません。本当に良い一年を過ごすことができました。こうした経験を、これからも継続していくとともに、誰でもできる形にして、広げていくことが大切だと思います。
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