『わが友に贈る』
一つの縁を大切に。
旧友も新しい友も
真心によって絆は強まる。
笑顔と誠実の振る舞いで
温かな交流を広げよう!
『寸鉄』
人類社会結ぶ創価の連帯
に敬意―元国連上級代表
世界同時の民衆の大行進
◇
広宣流布は常にリーダー
率先なり。自身の行動で
歓喜のうねりを同志へ!
◇
未来に仏果を成就せんこ
と疑いあるべからず―御
書。苦労は全て幸の因に
(新1775・全1337)
◇
各地で人流の増加に警戒
高まる。マスク・手洗い・
密の回避など対策緩めず
◇
昼夜の寒暖差大。羽織れ
る衣類を持つ等、外出時
も工夫を。健康こそ第一
「聖教新聞」より
「危機の時代を生きる—創価学会学術部編」
第19回生命の持つ底力
大塚健三さん 中部大学 名誉教授
聖教新聞2022年4月20日2面より抜粋⑦
では、六波羅蜜の中で残った、「布施」と「智慧」についてはどうでしょうか。
実は、細胞がHSPを発掘する状況をつぶさに観察すると、「他者への扶助」ということを感じ取れる部分があります。これはモデル生物のショウジョウバエを使った実験ですが、ある細胞に軽いストレスをかけると、HSPが生成された細胞からシグナルが出て、別の細胞でもHSPの発現が誘導されることが分かってきました。残念ながら、このシグナルどういうものかは、まだ突き止められていませんが、一つ一つの細胞にも周囲を守っていく働きが備わっているということは言えるかもしれません。
また「事態への賢明な判断と対処」という点でも、一つ一つの細胞には、迫り来るストレスに応じ、さまざまなHSPを生み出して対処する機能が備わっていると考えれば、生命には智慧を発現させる環境が整っていると捉えることもできるでしょう。
まさに六波羅蜜は、細胞が持つ力をあらゆる側面から増強し、ストレスに立ち向かう力を強めていく実践であると感じずにはいられません。
(感想)
自分は特に「布施」に着目をしました。ここでの例は、細胞による無意識のHSPの発現ですが、自分の経験から、人間の意識下での「布施」もストレス耐性の向上に効果があるのではないかと考えました。「他者への扶助」というのは、一見自分のためにならず、逆にストレスを増やすだけのように思いますが、それが「情けは人の為ならず」と同様に、実は自分のストレス耐性を向上させることにもつながっているのだと思います。「情けは人の為ならず」の本来の意味は、「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、ということ。」(「goo 辞書」より)です。この「やがては」の部分が見えないので、多くの人は「布施」の行動が恥ずかしくてできなかったり、意味がないと感じて途中でやめてしまったりします。しかし、それをできた人だけが身につけることができる、すごいストレス耐性の能力があることもまた事実だと思います。その努力に耐えられるように、日々、お題目を上げ、自分と戦いながら過ごしていきたいと思います。
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